春は氣が上に上がりやすい@肩首のコリ·目眩·頭重·頭痛には足のストレッチやウォーキングを
東洋医学では、季節も五行に当てはめて
「木・火・土・金・水」という
5つのエレメントとしてその特徴を捉えます。
春は、「木」です。
寒い冬の間、土の中で活動を抑制していた「いのち」が
外に向かって、そして、上に向かって、
すくすくと大きく活動を拡大させる時期。
どうして「いのち」たちが
揃って同じベクトルで、同じタイミングで動き始めるのかと言うと、
自分たちの意志ではなく、
「木」の、「芽吹き」や「活動を開始する」というエネルギーに溢れた時期ゆえに、
生物たちは、そのエネルギーの影響を受けているからなんです。
春という季節(時期)が持つエネルギーの影響で、氣が上に上がりやすい
もともと、肩や首の凝りがあったり、
冷え性で、足など末端が冷え循環や代謝が落ちているような、
血流だけでなく、氣の巡りが悪い方が
そのまま、この上昇のエネルギーの中に入ると、
体の上部に、たくさんの氣(エネルギー)が上がったままになってしまい、
上半身がパンパンになって痛む、
頭痛・頭重・肩や首の凝りの亢進や、
体内のエネルギーがバランスを崩しているために
眩暈がしやすくなります。
東洋医学での『肝』の働きとは
東洋医学でも、もちろん「肝臓」として捉える『肝』ですが、
臓器としての働きだけでなく、
こちらも、「木」というエレメントに当てはめ、分類したうえで、
その働きを捉えています。
東洋医学での肝は、全身の氣の流れを調整している。
そのため、自律神経の働きや、
精神の安定(心の健康)を司っていると考えます。
春特有の、肝の不調として
出やすい症状は、
- 情緒不安定
- イライラし、怒りっぽくなる
- 集中力の低下
- 胸や脇がはって息苦しくなる
- ストレスを感じやすい
- 肩、首の凝り
- 頭痛、頭重
- 生理痛が酷くなる
- 筋肉の引き攣れ
- 眩暈
- 目の疲れ、かすみ
などです。
体全体に、大きな流れ(巡り)を作ってあげると解決しやすい
春先は、まだ冷えますからね。
本当に気温が低く寒かった冬よりも
「うっかり冷え」として体を冷やしてしまった時の方が、
冷えが体の深くに入ってしまいます。
体を温めることを、冬以上に意識してあげると
うっかり上着を忘れて寒い思いをするようなことは無くなりますからw
そして、花が咲き始めているので、
お外が華やかになる季節ですから、
ぜひ、移り行く季節の中を てくてくとw
ウォーキングなどで
足を動かしてあげてくださいね。
体の上部に、不快な症状が出やすい時期なので、
どうしても意識も上にいきがちですが、
こういう時だからこそ、
足や腰などの下を意識することで
全身のバランスが整えられます。
これから新生活が始まる方や、
新しいことを始めようとされている方は、
お灸やマッサージでのメンテナンスにも
とてもいい時期ですので、
ぜひ、自己投資としてのメンテナンスも
ご一考いただくといいんじゃないかなと思います♪