中庸という完全なバランスが絶好調を叶える@東洋医学の核となる概念

 

中庸は美しい=波動が高く安定した状態

 

ちなみに中庸は英語で
「the golden mean」と言います。

 

東洋医学では「陰極まれば陽になり、陽極まれば陰になる」と言い、

陰と陽は常に揺れ動き
その割合を変えているものと捉えています。

 

 

フィボナッチ数列や黄金比のように、

自然界に一致するような数列やパターンを

人間は無意識に美しいと感じるようですが、

美しいと感じるものを
「均整がとれている」と言ったりしますもんね。 

 

全体の釣り合いがよく、整っているさま。

実用日本語表現辞典

 

 

私たちの体も同じです。

陰と陽の完全なバランスがとれている中庸の状態は、

自然界に一致するような数列やパターン上にあるためにナチュラルであり

均整のとれた状態ゆえに

絶好調という高パフォーマンスを叶えることができる状態なのです。
 

中庸は相対的なものではなく絶対的なもの

 

東洋医学と西洋医学の違いは、ここにあります。

東洋医学に於ける中庸は、

陰体質の人には陽を補うことで叶うものであり、

陽体質の人には陰を補うことで叶うものだと考えます。

 

たとえば、血圧のコントロールで言うと、

低血圧(陰)の人には、血圧を上げるために塩分(陽)が必要で、

高血圧(陽)の人には、血圧を下げるために減塩(陰)が必要。

 

西洋医学では、
血圧の正常値は
上が120~129
下が80~84 と、健康の値が決まっているので

この基準値に合うように
個人の血圧を調整していきますよね。

 

厚生労働省の一日あたりの塩分摂取量の目標値が

男性 → 8グラム
女性 → 7グラム
高血圧学会の一日あたりの塩分摂取量の推奨値が
6グラム未満

 

基準値に合わせるという概念から、

誰もが一日の塩分摂取量は6グラム未満が望ましい

というところに着地しています。

 

 

東洋医学には、体調や体質を

他の誰かと比べるという治療概念がありません。

その人にとっての基準値が中庸であり、

その人にとっての完全なバランスは
他者との比較で見出せるものではないからです。

 

 

陰と陽が常に揺れ動き、バランスを変えているのですから、

それに合わせて体調も変化します。

 

比較をするとしたら、

自分の好調な状態=中庸から
どの程度、どうズレていて
どこにどの程度の過不足が発生しているのか、というところなんですよ。